本書の内容

書影

アンゴウ ──シリーズ 日本語の醍醐味(1)

坂口安吾

「私は生き生きと悲しもう。」(「ふるさとに寄する讃歌」より)
ほとばしる才気、あふれ出る詩情、青い安吾がここにいる。

 坂口安吾の詩情あふれる初期の作品を中心に、これまであまり単行本に収録されてこなかった、埋もれた名作・佳作を集成。
 散文詩を思わせる言葉の連なりが美しい「ふるさとに寄する讃歌」を皮切りに、狂気をはらむ親友の死を描いた「長島の死」、壮絶な恋愛小説「花火」、ユーモラスなどんでん返しが鮮やかな「無毛談」、妻と親友への疑心が意外な結末へとつながる感動の名作「アンゴウ」、安吾流ファルスの到達点ともいえる「保久呂天皇」など、29作品を収録した。(→もうちょっと詳しい紹介ページ

※七北数人氏を監修者に迎えた「シリーズ 日本語の醍醐味」は、“ハードカバーでゆったり、じっくり味わって読みたい日本文学”をコンセプトに、手に汗握るストーリーではなく、密度の濃い文章、描写力で読ませる作品、言葉自体の力を感じさせる作品を集成してゆきます。
本シリーズの書評

2011年12月20日発行 四六判・上製 336ページ
本体 2,200円+税  ISBN978-4-904596-02-9 

【目次】

ふるさとに寄する讃歌
〔翻訳〕ステファヌ・マラルメ──ヴァレリイ
Piérre Philosophale
傲慢な眼
山麓
山の貴婦人
宿命のCANDIDE
長島の死
淫者山へ乗りこむ
流浪の追憶
母を殺した少年
お喋り競争
手紙雑談
山口修三宛書簡
夏と人形
南風譜
閑山
紫大納言
囲碁修業
探偵の巻
市井閑談
二流の人(抄録)
我鬼
花火
無毛談
アンゴウ
死と影
日月様
保久呂天皇

解説/七北数人

* * * * * * *

Database Software by [HeRO SKIN]