文学、芸術、社会、歴史──。ともすれば烏有となる著作を掬い上げる文芸・人文書出版社、烏有書林(うゆうしょりん)のウェブサイトへようこそ。
 紙の書籍に基軸を置き、できれば、毒か薬になるような、読みがいのある本をつくってゆきたいと思います。ぜひご一読を。

News

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2月23日 3月の新刊『百鬼夜行する中世文学:作品講読入門』の情報をアップしました。鬼にテーマを絞った中世文学の入門書。作品講読というとお堅い内容だと思われがちですが、遊び心満載で楽しく学べる本になりました。ぜひ。→『百鬼夜行する中世文学:作品講読入門』
5月23日 烏有ブログ、ほぼ一年ぶりに更新しました。ぜひご覧あれ。→「烏有書林の本づくり」

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新刊&近刊

書影

百鬼夜行する中世文学 ──作品講読入門

畑中智子 編

鬼尽くしの中世文学講座。魑魅魍魎が跋扈する妖(あやかし)の世界へようこそ。
中世文学を学びたいけれど、何から始めればいいのかわからない。そんな人にぴったりの作品講読入門書。なんとテーマは「鬼」! 中世期に跳梁跋扈、大活躍した「鬼」という存在を通して、当時の人々の心情に触れ、感動や共感、涙や笑いに溢れた中世文学の魅力に迫ります。

2024年3月29日発行(4月10日ごろ発売予定) 本体 1,600円+税

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書影

甘美な牢獄 ──シリーズ 日本語の醍醐味(10)

宇能鴻一郎

「人間である最後の夜に、わたしはこの手紙を書きます。」(「甘美な牢獄」より)
やむにやまれず暗い官能の洞窟へおちこんでいった者たちの、圧倒的なエロスの世界が、いま甦る。稀代の物語作家が描く「この世の地獄」は、煌びやかで残酷な夢想のユートピアであった。

2022年8月25日発行 本体 2,400円+税

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書影

高岡重蔵 活版習作集
My Study of Letterpress Typography

高岡重蔵

優れた欧文組版で知られる嘉瑞工房・高岡重蔵の活版印刷作品集。作品解説および使用書体リスト付き。
《第10回竹尾賞デザイン書籍部門・審査員特別賞 & 第48回造本装幀コンクール・日本印刷産業連合会会長賞 W受賞!》

2013年4月8日発行 本体 3,800円+税 【2021年9月復刊】

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書影

黄金風景 ──シリーズ 日本語の醍醐味(9)

太宰治

「生きていることへの感謝の念でいっぱいの小説こそ、不滅のものを持っている。」(「感謝の文学」より)
何度も自殺未遂を繰り返した太宰は、底抜けに人を愛する、限りなく優しい男だった。心温まる話と、めくるめく言語マジック。愛とユーモアに満ちた清新な作品集。全23篇。

2021年6月19日発行 本体 2,400円+税

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書影

ペガサスの挽歌 ──シリーズ 日本語の醍醐味(4)

皆川博子

「激しく、罰せられている。私は、罰せられている。」(「黄泉の女」より)
燦爛(さんらん)たる幻想。自由への憧れ。性の冒険。狂気と孤独。貴重なデビュー前の児童小説を含む、待望の1970年代単行本未収録作品集。皆川文学誕生の秘密がここにある。

2012年10月10日発行 本体 2,400円+税 【2020年12月増刷】

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